|
ほんのちょっとの場所 > 09年読書総括 / 51冊
■ 今年の読書を振り返って。 昨年は豊島ミホさんを重点的に読んだように、今年は長野まゆみさんにどっぷりつかってみました。 今年は今まで読んだ作家さんを追っているのが、あまり新しい方を見つけられていないのだなぁと改めて。 けれどそれぞれに新たな発見などもあって、読書としては楽しめたかなと思っています。
|
| ■ 今年の5冊+アルファ |
|
久しぶりにランキング形式で発表! 今年はまともに記録がつけられていないので、ここで語ることにしました。
1.■橋本紡「もうすぐ」NO.18橋本さんは、じわじわと実績を積んでいるイメージでしたがついにやってくれた!と思ったのが本作。 連作形式の4章、およそ400ページに及ぶ長編で、女性と出産について様々な人たちが出てきます。 女でいたいの!と意志を貫こうとする人がいれば、今からでも子供が欲しいと切望する人もいる。 だけど、妊娠・出産という現実は彼女たちの思うように行くものではなくて、 だからこそ女性に一度は読んで欲しい一冊になりました。ぜひゆっくりと自分の人生を考えてみてください。
2.■長野まゆみ「改造版 少年アリス」NO.01今年の始めに読んだ「改造版 少年アリス」が独自の世界観をファンタジーに取り入れていて好感触で、 その後の作品にも透明感のあるものや淡々としながらもきゅっと引き締まった文章に魅せられました。 同時に好みだったのは、「鳩の栖」や「天然理科少年」など。
3.■西澤保彦「神のロジック人間のマジック」NO.19西澤さんは、たま〜にふらっと読みたくなる作家さんで数冊手にとっているのですが、 彼の著書の中では厚めの本だけあって、出てくるわ出てくるわ推理の山! ここまでたくさんの推理があるのに真実はひとつで、 読んでも読んでも何がそれなのかまったくわからない。 わからないからこそ、あの広大な寮で何が起こっているのか知りたくなる。 これほどまでにたくさん推理して、最後は怒涛の展開が待っているというのが魅力的でした。
4.■角田光代「恋をしよう。夢を見よう。旅をしよう。」NO.04角田さんは人間的にも魅力的なのだなぁと思った、素敵なエッセイ集。 日常生活だらだらしがちでも、いろいろなことを楽しんで考えているのは素敵です! これを読んで、私にないいろいろなものに憧れました。
5.■恩田陸「真夜中のピクニック」NO.48いわずとも知れた、近年では映画化もされた「真夜中のピクニック」。 内容は学校行事で延々と歩く話だけれど、そこに存在する人たちの人間関係や 彼らの心の変化が丹念に描き出されていることが何よりもこの作品がいいと思う理由なのだと思う。 何かがあるわけではないけれど、だからこそほぅっとなるような一冊。
5冊以外の注目。
NO.22■中田永一「百瀬、こっちを向いて。」1年に1本の執筆ペースでちょっとずつ作風に変化があり、とにかく描写がうまい!に尽きると思う。今後の作品が楽しみな作家さん。 index |